東芝ライフスタイルの取り組み
製品環境技術

省エネ技術と
利便性の追求

高火力が料理のおいしさに直結するオーブンレンジでは、
庫内への効率的な加熱と庫外へ熱を放出させない断熱性が省エネの鍵です。
レシピ集のデジタル化など本体以外の面でも環境負荷低減に努めています。

省エネ技術 省エネ技術より少ない電力での調理を実現する
熱風コンベクション

オーブン機能の年間消費電力量

オーブン機能の省エネ性を左右する重要なポイントは、いかに熱を庫内全体に行き渡らせるかです。加熱方式は大きく上下ヒーター式と熱風コンベクション式に分かれます。上下ヒーター式は、上部と下部に設置された2つのヒーターで庫内をあたためます。一方、熱風コンベクション式は、1つのヒーターから発生した熱をファンで循環させ、庫内をあたためます。熱風コンベクション式は予熱が早く、温度ムラを起こさせない点で優れています。
当社の庫内容量30Lのオーブンレンジで比較すると、上下ヒーター式の年間消費電力は18kWh/年であるのに対し、熱風コンベクション式の年間消費電力は13kWh/年。年間消費電力量5kWhの削減を実現します。

待機電力ゼロを実現 待機電力ゼロを実現業界に先駆けて
省エネ機能を搭載

全く使用していない状態でも、電源プラグをコンセントにつないでいると発生する「待機電力(待機時消費電力)」。現在では待機電力ゼロの家電製品が増えています。当社は1997年にオーブンレンジとして初となる待機電力ゼロを実現しました。
待機電力はもともと家電製品をスムーズに利用するために使われています。オーブンレンジは料理中に続けて利用することが多いと予想されます。そこで、待機電力ゼロを達成するために、操作されなくなって数分後に省エネリレーを動作させて電源を切る制御機能を搭載。操作がない場合、自動的に電源がオフになります。また、庫内が高温の場合は、低温になるまで待ってから電源を切る。扉を開けたままの状態の場合は数分後に表示を消灯し、その後も操作が行われなければ電源を切る、といったきめ細かな制御を行っています。

使用資材の削減 使用資材の削減レシピ集のWeb化で
CO2削減に貢献

レシピ集イメージ

環境への配慮からペーパーレス化を進め、製品に付属させてきた石窯ドームオリジナルレシピ集の約9割をWeb化しました。以前は257ページだったレシピ集を36ページにしたことで、全221ページ分の印刷用紙が不要になり、年間約60トンのCO2削減を実現しました。
タブレットやスマートフォンでも見られるので、お客様の利便性も向上しました。

インタビューイメージ
 

オーブンレンジは本体の小型化・薄型化が求められています。本体の小型化・薄型化を実現するためには、断熱構造をスリム化させる必要があり、それには断熱性能を向上させることが求められます。また、小型化・薄型化は使用素材の削減にもつながるため、環境負荷低減のためにも力を入れていきます。さらに、使用する素材についてもより環境負荷低減に寄与する新素材を追求していきます。

※CG画像、イラストは全てイメージです。