過熱水蒸気オーブンレンジ/
リベイクレンジER-D4000B/ER-RB10B
大野 雅史・小笠原 菜摘
ER-D4000Bは26Lのコンパクトサイズながら高級モデルと同等の高機能を備えた新しいラインアップのオーブンレンジで、シームレスな一枚ガラスのフラットフェイスがキッチン空間に美しく調和します。
一方、ER-RB10Bは単身者やあたため機能を重視するユーザーをターゲットとした商品。再加熱に特化した新しいコンセプトのリベイクレンジです。キッチンのみならずリビングインテリアにも馴染むソフトな印象のデザインが特長です。
シームレスな一枚ガラスのフラットフェイス(ER-D4000B)
従来品では複数のパーツに分かれていた扉部分を、シームレスな一枚のガラスに統合し、正面の見た目をフラットにした点が最大のポイントです。オーブン使用時にカラータッチ液晶部分が高温になるため、従来は窓部分と操作部分を分割していましたが、新たに冷却構造を見直し排熱効率を上げガラス一枚化を実現しました。キッチン空間に調和するシンプルでミニマルなデザインを実現できたことに加え、境界線がなくなったことで清掃性も向上しています。

一枚ガラスを美しく見せるフラットな操作キー
操作キーはダイヤル式ではなく、ガラス面と段差のないフラットな形状にしています。キーの数も必要最低限の2つにまで絞り外枠をフレームで覆い1つの操作部に見えるように工夫し、一枚ガラスのシームレスな印象をより際立たせています。
さらに、未使用時は文字をブラックアウトさせることで極限までシンプルさを追求しています。ガラスをいかに美しく見せる設計かについては、私が長年冷蔵庫のデザインを担当してきた経験を反映しています。

ミニマルながら質感を追求したハンドルデザイン
コンパクトサイズながら高級モデルと同等の高機能を備えた新モデルであることを視覚的に伝えるために、ハンドルは本物志向の質感を追求しました。プロ向けのオーブンや高級キッチン機器をリサーチし、その質感や形状からインスピレーションを得てデザインしました。樹脂製でありながら金属のような質感と安定感を表現しています。
また、デザイン上の工夫としてハンドルをシルバーと黒の2色に塗り分け、高い剛性を確保しつつ視覚効果でコンパクトな筐体に合った太さに見えるように調整しました。ハンドル下側は大きく斜めにカットし、下部の液晶部分の視野角を広げています。設計部門と何度もチューニングを重ね、ハンドル剛性と機能性の両立を実現しました。

トースターを思わせるシンメトリーなデザイン(ER-RB10B)
2つのダイヤルを左右対称に配置し、直感的に操作できるトースターをイメージしてデザインしています。あたため機能に特化した商品コンセプトに基づき、ユーザーにとって本当に必要な機能に絞り込むことを目指し、商品企画・設計部門と仕様や操作性について検討を重ねました。表示はピクトグラムをメインとして文字表記を抑えることで煩雑感を低減。使用頻度の最も高い手動レンジモードは、ダイヤルの上部中央に配置し、手軽に操作できるよう工夫しています。

細部にこだわるUI
操作インターフェースは一見シンプルに見えますが、実は細部にもこだわりがあります。例えば、モードセレクトダイヤル周囲の印刷では、目盛り点に対してピクトグラムをわずか上方の角度にレイアウトしています。これによって、8つのモードが適度にまとまり、使用時にユーザーが自然に視認しやすくなっています。
ダイヤル操作と連動する液晶画面についても、最適化のため一文字一文字を丁寧に調整しています。使用シーンに応じた点灯表示パターンの組み合わせを考え、文字のサイズ・行の幅・配置のバランスをまるでパズルを解くかのように試行錯誤しました。非常に小さくて細かい部分ではありますが、デザインの基本を徹底することを大切にしています。

リビングにも調和するソフトなデザイン
ミルキーホワイトの本体に色、トレンドカラーであるモカムース、ブラウン・グレージュ系の色調を操作表示まわりに配色しました。リビングに置いても違和感のないソフトな印象に仕上げています。
優しい印象のカラーリングとダイヤル部分のピクトグラム表示が相まって、親しみやすいかわいらしさを演出しています。
