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技術開発

家庭のおいしい
料理に関われる
オーブンレンジ開発

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培ってきたオーブン技術に次世代型のレンジ機能をプラス

日本初 電子レンジ第一号機「DO-2273A」
日本初 電子レンジ第一号機「DO-2273A」。

1959年、日本初の電子レンジ一号機が完成※1。加熱調理の速さと火を使わない安全性が評価され、デパートや新幹線の食堂車などに導入されました。1968年に家庭用電子レンジが登場し、1977年にはオーブン機能が搭載されました。当社のオーブンレンジは、「おいしい料理を作りたい」という気持ちに寄り添うことを重視し、高度な調理をより簡単に行えるように、「高火力」を最大の強みに発展してきました。そのため料理好きな方、パン作りが趣味の方、さらに本格的な料理を目指したい方などに高く評価され、「オーブンの東芝」といったイメージも定着しました。

最近は食品の冷凍技術が急速に発展し、さまざまなおかずやパンが解凍するだけでおいしく味わえるようになっています。時短のニーズもますます高まっており、冷凍食品の活用は今後さらに広がっていくと予測され、家庭用レンジはますます重要になっています。これまで培ってきたオーブンの技術に、より進化させたレンジ機能をかけ合わせ、新しいニーズに力強く応えていきたいと考えています。

※1.株式会社東芝の前身である東京芝浦電気株式会社が完成・発表。

オーブンレンジ開発のおもしろさや苦労

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実際に料理やパンなどを作り、焼き上がりや食味をチェック。性能評価試験イメージ
室温を管理した試験室の中でオーブンの性能評価を行っている。イメージ写真
シミュレーションを重ね、安全性や使いやすさを検証している。
おまかせ調理昨日担当者

オーブンレンジは具体的な調理法やレシピといった細かな使い方まで提案できるという点で、特殊な家電だと思います。私たちはよりよい提案ができるように、肉、魚、野菜、さまざまな食材をオーブンレンジで調理して実験しています。実際にいろいろなパターンを試しながら、食材内部の温度や調理時間を計測したり、見た目や風味については開発者でディスカッションしながら判定します。かたまり肉や丸ごとの魚の調理はオーブンレンジ活用の醍醐味。ローストビーフにナイフを入れて、美しいピンクの断面が見えた時にはみんなのテンションが上がります。

とれちゃうコート担当者

オーブンレンジの庫内は350℃もの高温と使用後の自然冷却が繰り返される過酷な環境です。理論上、セラミックコートが汚れに対して有効だと考えても、その特殊な環境において安全に長く機能するかを検証する必要があります。塗料の仕様決め、コーティング方法の検討、コーティングの評価など地道な開発とエビデンスの積み重ねによって、ようやく画期的な技術が採用されます。大変だけど、大きな達成感を得られます。調理の実験では、あえて加熱を過度に行うこともあるので、庫内がすぐに汚れます。「とれちゃうコート」になってから、調理担当者から「お手入れがものすごくラクになって助かった」と言われたのも、うれしかったです。

熱風ユニット担当者

熱風を庫内に力強く循環させるという目的はそのままに、熱風ユニットを5cm近くも薄型化するのは容易ではありませんでした。駆動方式をベルト駆動へ変えるという大胆な決断をした後も、数々の部品を限られたスペース内にいかに収めるか試行錯誤の連続でした。加えて、熱の影響も考慮しなければいけないので、まるで難解なパズルに挑戦しているような感覚です。最適解と思われるゴールが見えた時は、それまでの苦労が吹き飛びました。

お客様の声が聞こえる
楽しい家電づくり

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SNSなどで完成した料理の写真とともに製品の使い勝手を細かくレポートしてくださるお客様が多くいます。当社のオーブンレンジに変えたらこんなにおいしくできた、簡単にプロみたいな料理に仕上がった、子どもたちがいつもよりパンをたくさん食べてくれたなどの投稿を目にすると、心からうれしくなり、もっと開発を頑張ろうという励みになります。お客様がおいしい料理で幸せになり、他の方へもおすすめしていただける製品を開発していきます。

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